7th Castle presents.
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プロローグ

あらすじ:

人狼。それは満月の夜に人間を喰べた狼が、月光の魔力でその人物になりすまし、家族や友人を夜ごとひとりずつ餌食にしていく忌むべき存在。

ヨーロッパのとある小さな村に、3匹の人狼が紛れこんだ。

容姿ばかりか記憶や仕草までも生き写しの人狼は、死んでも化けの皮をはがさない。見知った顔がすでに人狼かもしれないと、疑心暗鬼にかられ、怒り、怯え、怒鳴り、泣き叫ぶ村人たち。

だが、彼らは話し合い、やがて合理的かつ非情な覚悟を決める。
人狼を滅ぼすまで毎日、全員の発言を各々が吟味し、多数決でもっとも疑わしい者を処刑していこう、と。

かくして、悲壮な心理戦が始まった。
はたして生き残るのは村人か、それとも人狼か──。

イントロダクション:

“見抜ケナケレバ、喰ベラレル。8人のホンネと3人のウソと1人のデタラメ”

「人狼 ザ・ライブプレイングシアター」は、“村人”や“人狼”などステージごとに変化する役割を担った12人のキャラクターが、アドリブでウソをつき、相手を疑い、裏切られ、それでも絆を信じて行動する、千変万化していくスリリングなライブ・エンターテインメントです。

舞台に立つ12人の役者に与えられるのは、自身が演じるキャラクターの簡単な設定と、そのステージ限定の“村人”や“人狼”といった自分の役割、そして物語を進める上での簡単なルールのみ。脚本はプロローグを除き一切なく、村人と人狼のどちらが勝利するのかも終幕まで誰にもわかりません。

用いられるルールは、ゼロ年代にインターネットを中心に広まり、最近では参加者が一堂に会して楽しむ“プレイイベント”も数多く催され人気が高まっているヨーロッパ発祥のパーティーゲーム、いわゆる「人狼」。昼と夜を繰り返して展開する物語は、序盤から中盤、中盤から終盤へと進むにしたがい、筋書きのない人間ドラマを浮き彫りにします。

役者のポテンシャルが最大限に生かされる、万華鏡のごときライブ・エンターテインメントに、ぜひご期待ください!

企画・主催者より:

この度、いわゆる「人狼」ゲームを劇場でキャラクターを演じながらプレイするアドリブ劇、すなわち「人狼 ザ・ライブプレイングシアター」をプレビュー公演することにいたしました。

ご存じの方も多いと思いますが、いわゆる「人狼」ゲームは文字会話だけでもプレイできるため、インターネットを介したBBSやチャット、あるいはオンラインRPGなどを主なメディアとし、およそ十年もの歳月をかけて有志の皆さまの手で広められてきたパーティーゲームです。

このゲームにはいくつもの魅力がありますが、BBSでのプレイ記録を読み物としてまとめたサイトや、プレイの顛末を描いた数多くのマンガや小説がインターネット上で発表されているように、始まりから終わりまでのプレイヤーによる会話そのものが一篇の“筋書きのないドラマ”として成立するルールは、とても素晴らしいものだと思います。

では、演技のプロたちが劇場で生プレイしたら、どんなことになるんだろう?

そんな他愛もない期待混じりの疑問から、この企画はスタートしました。そして演出の吉谷光太郎氏をはじめスタッフ・キャスト一同の協力によって、ようやく実現にまで漕ぎつけました。前例のほとんどない上演スタイルですので、まずはプレビューという形で「人狼 ザ・ライブプレイングシアター」を公演いたします。

はたしてどんなドラマが生まれるのか。それを皆さまに見届けていただければ嬉しく思います。また、いわゆる「人狼」ゲームをまだ知らない方には、プレイする楽しさの片鱗でもお伝えできれば幸いです。

2012.9.17 セブンスキャッスル

photo by chantrybee